2005/09/12

WSH入門講座

WSH入門講座 Windows98 環境でマクロを動作させるための   Windows Scripting Host
WSH (Windows Scripting Host) は、マイクロソフト社の Windows 98 に標準装備されたスクリプト実行環境です。Windows 95/NT ではマイクロソフト社のホームページからダウンロードしてインストールできます。  この WSH によりマイクロソフトの Windows 環境で単純な作業をスクリプトで自動化させたり、ASP(Active Server Pages) 等のようにサーバーで スクリプトを実行できるような環境を構築 することができます。  現在 Windows が普及しマウスによるユーザーインターフェイスが一般的になってきています。初心者にとってはマウスで確認しながら操作していくことは、パソコンを非常に使いやすくしています。しかし同じ作業を何度も繰り返して行うようになると、マウスをボタンのところまで移動させたりクリックしたりすることが思った以上に手間で時間がかかると感じるようになります。  そうした場合には必要な作業をコマンドとしてキーボードから順次入力していく方が遥かに効率的です。またこれらのコマンドをバッチファイルに収めてしまえばバッチのコマンドだけで済んでしまいます。  しかし、条件によって処理を細かく変更しなければならない場合など、単なるバッチファイルだけの処理では対応できなくなります。その時にコマンドラインで入力実行し、かつ、そのプログラムを簡単に書けるようなアプリケーションがあれば非常に重宝します。  そのようなプログラム言語は既に何種類も存在していましたが、あまり一般ユーザー向けに考えられたものではありませんでした。しかし今回紹介する WSH は VB (Visual Basic) を基本 とする VBS (Visual Basic Script) を標準プログラム言語として利用できるため、VB ユーザーなら容易にコマンドインターフェイスでの処理環境を構築できるようになります。  今回のWSH入門講座では、スクリプトについての基礎知識とマイクロソフトの Windows に提供されている WSH の活用方法とその可能性について紹介していきたいと思います。